アメリカでパイプカットの話 - 9[Vasectomy]
股ぐらに違和感を感じながらも病院をあとにする。
秘密で病院に立ち寄っているので、何事もなかったかのように家へ。
先生からは、手術のあとはとりあえず患部を冷やせ、と指示があったが
あからさまに冷やすわけにも行かないのでとりあえずソファーに腰掛けてなるべく動かない作戦。
そそくさと食事を済ますと、まずはシャワーに行ってみる。
本来いいのかどうかわからないが、患部のヨードチンキを洗い流したい一心でシャワールームへ。消毒の匂いが漏れていないか気が気ではない。
しかし、そこに新たな困難が待ち構える。
ガーゼである。
幸い、まだ傷口とガーゼはくっついていなかったので、パンツを脱いでからそっとガーゼを剥がす。
切られたところはよく見ていなかったが、竿の付け根あたりから少し下の
袋の真ん中あたりを1cm弱、切られたあとがあり、縫合はしていない様子。
両側を切られるのかと思っていたら、真ん中を切ってそこから左右の管を取り出したようである。
触ってみる勇気はなかったので、周りをそっとお湯で流し、ヨードチンキの匂いを消し去る
。玉の中身は依然として引っ張られる感触があり、強烈な違和感だ。
「なんか今日は疲れたなー」とか言いつつ早めに就寝。
玉の引っ張られ感が想像よりも強く、耐えられないレベルではないけど不快である。
果たしてどうなるのか、若干の不安とともに手術当日は終わったのであった。